教育方針
建築デザイン分野の教育方針をご紹介します。

教育方針

建築デザイン分野では,本校の教育理念「基礎学力、実践力、国際性、社会人としての教養と礼節を培うと共に、科学と技術の視点から総合的思考力を持って社会に貢献できるような自主性と創造力を育む」を具体的に実践し,「わかる」「つくる」「えがく」「いどむ」「結びつける」などの力を育成することを目標にしています。

[いどむ力][わかる力][つくる力][えがく力]…創造性の基盤となる力,未知な課題への挑戦力
都市や建築という身近で具体的な事例を通して,また体験的学習を重視することで,基礎的学力を身に付けると共に生徒自身が自ら考え新たなものを創り出す力を育成します。

[わかりあう力]「発信する力」…コミュニケーション力
討論やプレゼンテーションの機会を数多く設け,自分の考えを正しく伝え,相互理解を深めることのできる力を育みます。

[結びつける力]…多様な「力」を相互に結びつけ,より発展させるための力
教材とする建築は,さまざまな工学技術が総合され,また人々の安全や「美」のような感情も包含する総合芸術です。これを学ぶことにより様々なことを有機的に結びつけ,発展させるための総合的に思考する力が育まれます。

教育への取り組みと計画

■実験実習室で学ぶ科目では

生徒一人一人が個性を発揮し,創造性を育成できる課題を多く用意しています。これによりそれまで学んだことをベースに,自分自身で課題を発見し,問題解決を図る力を育成します。そして具体的な現象を論知的な探求につなげるため,思考を深めることを学びます。また,作品の完成に際しては講評会を実施し,自作品のプレゼンテーションを行い生徒間で議論するなど,積極的なコミュニケーションを実践する場を設けています。

■教室で学ぶ科目では

建築に関係する様々な工学事象を学ぶ時には,その基礎となる理論を示し,さらに背景となる理科や数学を意識させながら学習します。例えば,建築のかたちや空間について考えるときには,幾何学など数学で学んだことを応用します。快適さや環境については,熱や光,音など物理学の内容と共通点が多くあります。強さや安全性を考えるためには,力学や素材の持つ性質など物理・化学についての知識が必要になります。